INKREDIBLE+が3次元用マテリアルのギャップを埋める:ナノからマクロスケールへ

導入先

Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学、アメリカ)

研究チーム

Hui Sun および Benedetto Marelli

課題

近年、生体高分子のナノ構造への組み立ては進んでいますが、無秩序な分子をマクロスケールの構造へ移行させることは依然として困難です。

解決策

MITの研究者たちは、テンプレート化されたシルクフィブロインの結晶化とINKREDIBLEを使用して、秩序あるペプチド超分子の3Dパターンを組み立てることに成功しました。INKREDIBLEは、プリントせん断力によって引き起こされるシルクナノフィブリルの配向配列を促進するために、シルクゲルの連続プリントを可能にしました。

結果

この研究結果は、テンプレートに基づくボトムアップアプローチが、無秩序な分子からマクロスケールまでの階層的な物質成長を導くことを示唆しています。テンプレート化された結晶化法と3Dプリンティングにより、再生医療、情報の保管、暗号化までの用途で、新しい巨視的なナノ構造材料を作り出せる可能性があります。

続きを読む

Sun, H., Marelli, B. Polypeptide templating for designer hierarchical materials. Nat Commun 11, 351 (2020). https://doi.org/10.1038/s41467-019-14257-0