新定番の卓上サイズ光造形方式バイオプリンタを体感してみませんか
当社の最先端技術を搭載し、405nmの可視光線を利用したこのシステムは、高い精度と実用性を実現する光造形方式のバイオプリンタです。
長年にわたり、お客様のニーズとフィードバックに耳を傾け、新機能の追加とワークフローの簡素化を実現したLUMEN X™ Gen 3が完成しました。より大きな成果を生み出し、世界中の研究者が未来の健康を創造することを可能にします。
35 μm
ピクセル分解能
68x38x100 mm
最大造形寸法
RT* – 60°C
温度範囲
* 室温/環境温度
生きた細胞のプリントに対応
新たに採用した厳密な温度管理機能、スムーズなプリント機構、プリントワークフロー全体の滅菌化により、細胞の生存率を向上させました。オートクレーブ可能なビルドプラットフォーム(土台)は、滅菌性を維持したまま、再利用が可能です。
マテリアルの剛性を調整可能
マテリアルの剛性を正確に調整し、任意の生体力学的な硬さの勾配を再現することで、生体内での微細な生命反応を捉えることができます。
厳密な温度管理
室温から60℃の間で温度の設定が可能なため、これまで以上に幅広いマテリアルの使用が可能となり、マテリアルの熱特性に応じた条件が設定可能です。
常に安定したプリントを実現
ビルドプラットフォーム全体に均一な強度分布を持つLUMEN X™ Gen 3は、位置に関係なく、マテリアルを安定的に架橋します。これにより、ばらつきを生じさせない配列プリント能力が向上します。
精密で複雑な構造をプリント
直感的に操作できるソフトウェア、高い分解能、さらに最適化された生体適合性のあるハイドロゲル(photoink)により、臓器チップ(organ-on-a-chip)モデルやマイクロ流体チップの開発が簡単に行えます。
モジュール式ビルドプラットフォーム
さまざまなサイズやマテリアルのモデル作製に対応できるよう、ビルドプラットフォーム(土台)にはいくつか種類がございます。貴重なハイドロゲルと細胞を無駄なくお使いいただけます。
光造形方式バイオプリンティングの新しいスタンダード
技術のご紹介
プリンタの内部構造
使用マテリアル(ハイドロゲル)
LUMEN X™は、ディッシュ(Vat)内の感光性ハイドロゲルPhotoInk™をゲル化することで、強固なハイドロゲル構造を構築できるよう最適化されています。使用可能なバイオマテリアルの詳細については、さらに下までスクロールしてご覧ください。
プリントの仕組み
高分解能プロジェクター(ブルーライト使用)で、スライドショーのように一連の画像をディッシュ(Vat)に投影します。光が照射された部分はハイドロゲルが架橋されて固まり、1つの層となります。ビルドプラットフォームが上昇し、各レイヤーを積み重ねることで、モデルが作られます。
組織モデルが、積み重ねられて生み出される
主なアプリケーション・用途
01.
マイクロ流路
複雑なマイクロ流路構造の作製
LUMEN X™ Gen 3は、高い精度と分解能で、流体の流れを制御する複雑なマイクロ流路構造の作製を可能にします。細胞はハイドロゲルにあらかじめ懸濁してプリントするか、プリント後の構造物に播種することも可能です。LUMEN X™は、時間を要する鋳型の作製などを不要にし、再現性の高く効率的なマイクロ流路の製造、そして費用対効果の高いソリューションとして、多くの人に支持されています。
02.
マテリアル開発
フレキシブルにマテリアルの調整・開発が可能
LUMEN X™は、純正品以外のマテリアル(独自開発品含む)を追加の措置やコスト不要で使用できるため、ユニークな特性を持つ材料の開発や新しい組織工学への応用といった研究が可能です。温度、強度、照射時間などの主要なパラメータをすべて正確に制御することで、マテリアルの挙動をより深く理解することができます。
03.
組織工学
組織工学の課題に挑戦
光造形技術に支えられた LUMEN X™ は、長年の課題の 1 つである複雑な血管網の作製に取り組むことを可能にします。さらにLUMEN X™ Gen 3では、新たな機能としてマテリアルの剛性を調整できる『グレースケールプリント』を搭載し、より生体内に近い状態を作り出すことができます。
04.
医薬品開発
より高度なインサイトを提供し、コストを削減
LUMEN X™ Gen 3は、医薬品候補の薬効についてより深い洞察を提供することができます。グレースケールプリントによる異なる剛性を持つ構造の作製、モデルサイズの拡大により、正確な生体模倣特性を持つ疾患組織や健常組織のモデルをこれまで以上に簡単に作製することが可能になりました。こうして作られた構造物は、初期段階において開発候補化合物の選定評価に使用いただけます。
生体適合性のあるハイドロゲル(Photoink)と消耗品
さらなる改良で、使いやすくなって登場
お客様の研究の成功に対する揺るぎないコミットメントのもと、当社の経験豊富なバイオマテリアルチームは、LUMEN X™ Gen 3での使用に最適なキットを開発。原液からプリント用ハイドロゲルを作るためのレシピとプロトコルもご提供します。
PEGDA Stiff原液は、カスタマイズ可能で使いやすく、低分子量であるため、高分解能プリントや超高速プリントに適しています。PEGDA Stiffの機械的な堅牢性は、当社の光造形方式プリンタで耐久性と再現性のあるプリントを実現します。
カスタマイズ可能で使いやすくPEGDA Soft原液は、生体内の状態を忠実に再現し、栄養、廃棄物、ガス交換などの透過性を模倣するための硬さを持つ感光性材料へのニーズに理想的です。
生きた細胞のバイオプリンティングの基礎となるGelMAは、生分解性の基材であり、非常に高い細胞接着能力と生理的な状態を正確に再現する機械的特性を備えています。原液で提供されるため、タンパク質や成長因子、PEGDAのような感光性ポリマーとブレンドして、研究用途に最適なレシピを作ることができます。
Xciteは、光造形式バイオプリンティングに最適なハイドロゲルを開発するために特別に設計された光重合開始剤です。優れた生体適合性、高い細胞生存率、迅速な重合特性を持つXciteは、複雑な細胞構造を高速で造形することを可能にします。
Xsorbは生体適合性の高い光吸収剤で、当社の光造形方式プリンタでマイクロ流体システムなどの複雑な構造の作製を可能にするために特別に添加されています。Xsorbは、厳格な品質管理のもと製造されており、光学プリントにおいて、優れた制御と精度を提供します。
アイデア、光、創造
プリント工程をあらゆる角度から直感的にコントロール
DNA STUDIO ILLUMINATEは、世界をリードするバイオプリント用ソフトウェアを、光学バイオプリンティングの運用と研究用に特化しています。本体に内蔵されているほか、デスクトップPC用のアドバンス版もご使用可能です。
主な特徴
– 読み込んだ3D形状の修正が可能
– 多重化、パターン化させた構造物の設計
– マイクロ流路モデルのデザインを確認
– 細胞足場となるハイドロゲルの硬さを調整
技術仕様
3Dプリント方式 | レイヤー・バイ・レイヤー方式による光造形(DLP)プリント |
ピクセル分解能(XY) | 35 μm |
照射光波長 | 405 nm(半値全幅:FWHM 15 nm) |
光強度範囲 | 最大30 mW/cm² |
最大造形寸法(XYZ) | 68 x 38 x 100 mm |
温度範囲 | 室温〜60 C° |
ビルドプラットフォーム(土台) | – ガラス製 – 金属製 – それぞれ3つのサイズから選べます |
滅菌環境 | – UVC滅菌(265~285nm) – オートクレーブ可能なビルドプラットフォーム、滅菌済みディッシュ(Vat) |
ソフトウェア | 装置内蔵:組込UI デスクトップPC:DNA STUDIO ILLUMINATE Windows 11 and Windows 10 V20H2 以降に対応 |
モニター | 高解像度10インチタッチスクリーン、グローブをつけた状態で操作可能 |
接続 | USB-A, USB-C, Ethernet |
モデルのファイル形式 | .stl, image files (BMP, GIF, PNG, JPG) |
電源 | 100-250 VAC, 50-60HZ, Max 26A, 320W |
外径寸法 | 414 (W) mm x 373 (D) mm x 451 (H) mm |
重量 | 15.6 kg |