C.BIRD™
細胞株の開発のための次世代マイクロバイオリアクタ
C.BIRD™
Next generation microbioreactor for cell line development
96ウェルプレート上で生産用バイオリアクタの環境を実現
c.birdは、製造用のバイオリアクタ環境を150~800 μLのマイクロバイオリアクタ規模にまで拡張し、96ウェルプレートでの並列培養に対応させたハイスループットのマイクロバイオリアクタです。
細胞株開発プロセスを数週間短縮
c.bird™は、下流工程の継代操作やスケールアッププロセスにおける現状の労力を軽減し、生産性が高く、最も安定したクローンを早期に発見することができます。
最良の細胞クローンの予測をより素早く
c.bird™は、数百種類の細胞株の培養パラメータを初期段階からスクリーニングし、モニタリングすることで、最良のクローンをより早期に決定することができます。

用途:細胞株の開発
バイオ医薬品産業では、多くの生物学的製剤が哺乳類細胞を用いて生産されています。細胞株の開発(CLD)は、組換えタンパク質の生産量が最も多く、大量生産時にも安定している細胞株を決定するために行います。
細胞株の開発ワークフローでは、細胞株は、静置培養から振とうフラスコの培養まで段階的なスケーリングが行われ、バイオリアクタでさらにスケールアップします。初期の細胞株の開発における細胞培養は、ウェルプレートのサイズおよび細胞数により培養液を撹拌する能力が制限されるため、現在のところ静置型に限定されています。

96/24ウェルプレート内の細胞培養環境の最適化
- 接着細胞と浮遊細胞の両方の酸素移動速度(OTR)を上昇
- 細胞の浮遊培養(浮遊細胞のみ)
- 均質な培地組成のための連続混合
- 低せん断速度混合により細胞株へのストレスを低減

c.birdの紹介

性能データ
研究にはCHO-K1 mAb発現細胞株を使用しました。細胞株は、既知組成で動物成分を含まない培地(GibCo社製CDハイブリドーマ培地# 11279-023)中の浮遊培養に適応化させました。
すべての実験に標準96ウェルプレート(エッペンドルフ社製、独)を使用しました。比較実験は37℃、5%のCO2のインキュベーター環境下で、標準的な静置培養と、c.bird™浮遊培養で培養した細胞を用いて実施しました。得られた細胞の成長とタンパク質産生の結果を比較しました。

96ウェルプレートでのc.bird浮遊培養は、従来の静置培養と比較して、細胞増殖、組換えタンパク質収量、生産性(Qp)が向上しています。さまざまな開始時の細胞密度で実験を行い、精度を確保するために複数の機器を使用して測定しました。いずれの場合においても、浮遊培養を行ったc.birdは静置培養よりも優れた結果となりました。

ケース1では、c.bird浮遊培養は4.2×106細胞/mlの細胞密度に達しましたが、静置培養では3日間の培養で1.8×106細胞/mlに達しただけでした。ケース2では、c.bird浮遊培養は3.1×106細胞/mlの細胞密度に達しましたが、静置培養では5日間の培養で1.9×106細胞/mlに達しただけでした。

さらにc.bird™は、静置培養と比較して、組換えタンパク質収量が2.5~3.8倍高いことを示しました。(図3)。体積に対する相対的な生産性(Qp)においては、c.bird™の浮遊培養は静置培養と比較して、Qpが1.8~2.6倍高いことを示しました。

体積に対する相対的な生産性(Qp)においては、c.bird™の浮遊培養は静置培養と比較して、Qpが1.8~2.6倍高いことを示しました。

c.birdの仕組み
ワークフローの特徴
当社の広範な製品ポートフォリオは、細胞株開発ワークフローの速度、品質、効率を大きく高めるための革新的なテクノロジーと装置を提供しています。
関連するアプリケーションノート
C.BIRD – 優れた細胞増殖と組換えタンパク質生産のために96ウェルプレートでの浮遊培養を可能にするマイクロバイオリアクター
96ウェルプレートでの最適な浮遊培養条件の提供と、ラージスケール振とう培養環境との優れた同等性
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