TeloCol-10を用いたハイスループットのスフェロイド形成と浸潤による安定性の改善
こちらは、CELLINK、CYTENA、およびAdvanced BioMatrix (ABM) が共同で行った研究です。高い剛性のコラーゲンであるABMのTeloCol®-10を使用して、乳がん細胞スフェロイドのハイスループット形成を検証しています。このプロトコルでは、マトリゲルによるスフェロイドと比較すると、TeloColバイオインクを使用してバイオプリントしたスフェロイドの方が、より長い培養時間で、安定性の向上が確認できました。また、ライブセルイメージングには、CYTENAのCELLCYTE X™が使用され、高解像度のスフェロイド画像を取得しています。
ABMのTeloCol-10の特長:
- マトリゲルと同様の増殖速度を示し、がん細胞スフェロイドの形成と浸潤をサポート
- 腫瘍スフェロイドおよびがん細胞浸潤アッセイどちらにおいても、マトリゲルでは4〜7日後に劣化の兆候が見られたが、TeloCol-10では見られない
- マトリゲルよりも成長因子は少ないが、より長い培養時間でドロップレット構造を安定させる
- がん細胞スフェロイドおよび浸潤アッセイのハイスループットなバイオプリンティングに適している
- さらに、CELLCYTE X(ライブセルイメージング装置)を組み込んだ高解像度イメージングによるワークフローについてもご紹介します。
