GelMAシリーズ

基盤バイオインク

メタクリル酸ゼラチン(GelMA)は多様なアプリケーションに対応する優れた汎用性により、バイオプリンティング分野において基盤的な役割を持つバイオインクとなっています。現在では世界のあらゆる研究室が自作のGelMAを用意しておりその普及に拍車をかけていますが、結果的に組成の不一致も課題として目立つようになりました。この問題を解決するために、世界の数百以上の実験室はCELLINKのGelMAを採用し、日々の実験における一貫性と再現性を確保しています。

GelMAとは何か?

GelMAは光架橋が可能なゼラチンであり、アミン基の一部がメタクリル酸に置換されています。光架橋はプリント構造物の細胞培養条件下での安定性を促進します。GelMAヒドロゲルが生物医学分野で幅広く応用されている要因は、そのユニークな生物学特性により多様な細胞種において接着と増殖を最高のレベルで可能にすることにあります。

製品シリーズ:

Bio Conductink

Bio Conductinkは筋肉収縮と神経修復を研究するためにデザインされました。Bio Conductinkは導電添加剤、例えばカーボンナノチューブ (CNTs)により電気を通しやすい環境を神経細胞や筋肉細胞与えます。この環境により細胞は電気信号の伝達が可能になり、コミュニケーションやネットワーク形成を促進します。Bio Conductinkはカーボンナノチューブを利用して、低い細胞毒性を示しつつも優れたプリンタビリティをユーザーに提供します。

GelMA

CELLINK GelMAは哺乳類細胞の大半に適応し、広範な組織においてベース材料として使用することができます。このバイオインクは温度制御型プリントヘッドと冷却したプリントベッドの組み合わせで使用します。GelMAはプリントののち直ちに冷却して、架橋を起こすまで低温で形状維持しなければなりません。プリント中のGelMAは温度環境に対して非常に敏感です。26℃以下の環境でのプリントを推奨します。

GelMA A

GelMA AはGelMAとアルギン酸から生まれた、両者の長所を併せ持つバイオインクです。室温で優れたプリントタビリティを示し、温度制御のないバイオプリンティングシステムでもノズル詰まりのリスクを低く保ちます。GelMAの架橋は光重合開始剤と405nmの照明、または当社の架橋結合剤を用いて行います。異なった架橋方法のいずれかを選択することで、目的の組織に最も近い機械特性を持つ構造を作製することができます。

GelMA C

GelMA Cはゼラチンスポンジとセルロースナノファイバーから生まれた、両者の長所を合わせもつバイオインクです。室温で温度制御のない状況でもスムーズなプリントが可能で、線維形状を生むため筋肉、皮膚、上皮、神経など一部の組織細胞の培養において有用です。GelMA Cは光重合開始剤による誘導、もしくは当社イオン架橋剤の添加により迅速に架橋します。

GelMA HA

GelMA HAはGelMAをメタクリル酸ヒアルロン酸(HA)と混合したものです。HAは多くの皮膚、軟骨、骨、神経系を含む組織において細胞外マトリックスの主要成分です。細胞の増殖と移動に極めて重要であり、生命・医科学研究においては注目の材料でもあります。

GelMA FIBRIN

GelMA FIBRINバイオインクは、血管形成に重要な役割を持つ内皮細胞に、生体内と相関する分子・機械的シグナルを送ります。この効果の実現のために、こちらのGelMA製品には内皮組織特異的な機能が加えられています。

GelMA HIGH

当社のGelMAバイオインクでは、生理pH・浸透圧条件での光重合開始剤が不要な高濃度バージョンもご用意しています。すでにバッファー添加済みのこのGelMAを光重合開始剤や増粘剤で希釈すれば、ユーザーだけの特別なGelMAバイオインクもしくは3D細胞培養基質を簡単に開発することができます。温めて混ぜるだけで実験可能です。この製品であればGelMAを圧倒的な早さで調整できます。