Collagenシリーズ

自然状態を内に秘めたバイオインク

Ⅰ型コラーゲンは細胞外マトリックス(ECM)と結合組織に存在する主な構造タンパクの一種です。コラーゲンは人体の総蛋白の30%以上を占め、組織工学や3Dプリンティングにおいて優れた生体材料となります。コラーゲンは体内で線維ネットワークを形成し、細胞外マトリックス構造の統合性を強化するほか、細胞の接着、成長、分子シグナル伝達、そして組織の形態形成を促進します。

当社はI型コラーゲン(Coll 1)や様々なメタクリル酸コラーゲン(ColMA)サブタイプを用いてCollagenシリーズバイオインクを開発しました。こちらの製品は三次元細胞培養や再生医学医療における表面処理などを含む、多様なアプリケーションを想定してデザインされています。CELLINKは革新的な製法により、コラーゲンが本来持つユニークな生理特性を活用して生命科学研究のさらなる推進につなげました。ラット尾腱から高品質なコラーゲンを抽出し、純粋かつ無菌のColl 1およびColMAをご用意しています。

当社ではコラーゲンを溶解液もしくはフリーズドライ粉末としてご提供し、ユーザーが配合をカスタマイズしてプリンティング用ヒドロゲル、細胞培養用コーティング剤、3D細胞培養用の培地などを作成できるようにしています。

当社はコラーゲンをベースとした生体材料のご提供にあたり、製品のレオロジー特性や架橋結合力を重視しています。この理由は、これらの性質がユーザーの研究において成功を左右する決定的な要素だからです。CELLINK Collagenシリーズは様々な方法でご利用いただけます。Coll 1は15℃から25℃までの温度で3D細胞培養モデルをプリントでき、37℃への加熱でゲル化します。最高濃度のColl 1においてゲル化は数分という短時間内で起こり、貯蔵弾性率は最も上昇します。ColMAはI型コラーゲンのユニークなバリエーションで、光活性を持つメタクリル酸ラジカルで修飾されており、波長365 nmもしくは405 nmの光で架橋します。

製品シリーズ:

Coll 1

Coll 1は2Dと3Dいずれのレベルでも細胞増殖を促進します。

I型コラーゲンはよく知られたコーティング用生体材料であり、細胞の接着と増殖を促進する目的で頻繁に用いられます。当社のColl 1で作製した生体材料の上部に大腿骨頂由来のヒト軟骨細胞を播種したところ、生存性、増殖、伸長において素晴らしい結果を示しました。しかし、コラーゲンのような柔らかい生体材料の内部に生きた細胞を埋め込む場合、達成は簡単ではありません。そこで我々は加熱ゲル化したColl 1にヒト真皮線維芽細胞を埋め込みました。当初、3Dプリンティングで生じたストレスにより細胞の生存性は当低下しましたが、7日目には大きく回復し、14日目に良好な細胞生存性を示しました。軟骨細胞は均等に3Dプリントされた液滴内に分布し、接着して大きなネットワーク構造を形成しました。

ColMA

ColMAは加熱と光のいずれでも架橋し、細胞にとって安定な足場を形成します。
大腿骨頂部由来のヒト軟骨細胞を、2つの方法で架橋したColMA構造の頂部に接種しました。それぞれ37℃での熱架橋結合と、LAP光重合開始剤および405 nm 光露出によるメタクリル酸ラジカル光重合です。これら2つの手法の結果はともに良好でした。7日培養した後、軟骨細胞は極めて良い生存性と均匀な分布を示しました。光架橋を行った構造物の場合は、紫外線の影響により細胞生存性わずかに下降しました。一般的には、生きた細胞が埋め込まれたColMA構造体を形成する際の優先方法は光架橋結合とされています。

Collagen Premium

Ⅰ型コラーゲンは細胞外マトリックス(ECM)と結合組織における主な構成タンパクの一種です。コラーゲン分子中の特定ペプチド配列は細胞の結合受容体となり、安定な細胞接着、成長、分子シグナリング、そして形態形成を促します。