CELLINK シリーズ

イノベーションのために生まれた標準バイオインク

2016年、CELLINKはバイオプリンティング分野の発展のために共通バイオインク配合の開発に挑みました。そして生まれたのがCELLINK Bioinkです。 ——これはあらゆるバイオプリンティングシステムに使用可能な世界初の標準バイオインクであり、多様な細胞種による三次元組織エンジニアリングに有用です。このバイオインクは天然由来のセルロースナノファイバーとアルギン酸から成っており、ユーザーによる実験結果の一貫性を保つために厳格な品質管理のもと製造されています。優れたプリンタビリティと細胞生存性を持ち、ペプチドや成長因子で修飾し、多様な研究プロジェクトに応用することができます。

CELLINK BioinkをRGDペプチド、フィブリノゲン、リン酸三カルシウム、ラミニンで修飾し、様々なアプリケーションに対応するバイオインクシリーズとしてご用意しました。CELLINK Bioinkを高密度の細胞と混合すれば、ただちにご要望の構造をプリントすることができます。塩化カルシウムを含む架橋剤を用いて架橋結合すれば、洗浄ののち任意の培地を加えて細胞培養を行うことができます。

セルロースナノファイバーと汎用性の高いアルギン酸を組み合わせたCELLINK Bioinkはずり減粘(shear-thinning)の特性をもち、粘度とプリンタビリティにおいてともに極めて高い性能を持ちます。CELLINK Bioinkは広範な温度で一様に押し出すことができ、プリントの後も形状を維持します。

 

CELLINK Bioinkは分散が良好なセルロースナノファイバーによりずり減粘特性を持ち、せん断速度の上昇に伴い粘度が低下するためバイオプリンティングに最適です。CELLINK LAMININKは粘度が若干低くプリントされた構造物は比較的柔らかくなります。

シリーズ製品:

CELLINK® Bioink

CELLINK Bioinkは、ヒト組織のバイオプリンティングを目的に開発された世界初の共通バイオインクです。このバイオインクは非動物性の多糖ヒドロゲルであり、セルロースとアルギン酸で構成されています。生体適合性を持ち扱いやすく、三次元細胞培養に最適なバイオインクです。CELLINK Bioinkを用いた早期研究の一つでは、ヒト軟骨細胞による軟骨特異性細胞外マトリックス成分の産生を促すことが確認されています。また、皮膚や腫瘍組織と高い適合性を持つことも示されています。

CELLINK® RGD

CELLINK RGDはCELLINK Bioinkの機能拡張版です。このバイオインクは細胞接着性ペプチドRGDを共有結合したアルギン酸塩を含んでいます。フィブロネクチン由来のRGDは最もよく認知された最も細胞接着配列であり。極めて多様な組織のエンジニアリングに適用することができます。さらにこのペプチドは、骨や血管などのインプラントの表面処理に用いると体内での適応性を向上させることもできます。

CELLINK® FIBRIN

CELLINK FIBRINは様々な組織や皮膚の構造を作製するためにデザインされ、創傷治癒の研究にも使うことができます。フィブリンは組織の治癒において決定的な役割を果たすタンパク質で、凝血時に作用します。CELLINK FIBRINにはトロンビンを含む架橋剤が付属しており安定なネットワーク構造の形成を誘導できます。CELLINK FIBRINに含まれるフィブリンとフィブリノゲンは、トロンビンと架橋結合された後に体内に近い治癒環境を生み出します。

CELLINK® SKIN

CELLINK SKINは線維芽細胞、ケラチノサイト、メラニン細胞の培養に最適化されており、皮膚、もしくは皮膚関連の構造作製に有効です。このバイオインクはフィブリノゲンを含み、自然に近い創傷治癒環境を再現できます。CELLINK SKINに付属する架橋剤はトロンビンを含んでおり、厚みのある皮膚組織モデルの形成をサポートします。CELLINK SKINに含まれるフィブリンとフィブリノゲンは、トロンビンと架橋結合した後に体内の治癒プロセスに近い環境を構造内に生み出します。このCELLINK SKINは、皮膚モデルの研究や薬剤化合物の試験などに合わせてデザインされました。

CELLINK® BONE

CELLINK BONEはCELLINK Bioinkの組成を改変したもので、細胞分化を誘導し、また造骨能を持つように設計されています。CELLINK BONEにはリン酸三カルシウム粒子が均等に混ぜられており、プリント性能において高い一貫性を示します。CELLINK BONEは骨、関節及びその境界部に関わる細胞種・組織への適用を念頭に置いてご用意しており、応用例としては骨-靭帯または骨-軟骨などの境界領域などが挙げられます。CELLINK BONEは骨構造の作製のベースなどに用いることができますが、BMP-2などの造骨因子と合わせてさらに性能を高めることができます。

CELLINK® LAMININK

CELLINK LAMININKシリーズは、CELLINK LAMININK 111、121、411、521、+ で構成されています。これらのバイオインクはそれぞれ異なるサブタイプのラミニンを含有し、基底膜および生体内の組織環境に近い状態を作り出します。ラミニンは細胞の分化、移動、接着に極めて重要であり、な組織の健康状態維持にも関わっています。CELLINK LAMININKは組織の維持と生存を強化するためにデザインされました。このバイオインクは細胞の生存性を大きく高めるため、多様な細胞種の培養において良い出発点といえます。異種由来のラミニンを採用することで、他の不均一性マトリックス材料に比べてより優れた基質環境のコントロールを実現しました。